- HOME>
- ニキビ
ニキビについて
ニキビは、皮脂が毛穴の中に詰まることで生じます。毛穴が詰まった状態(コメド、面皰、黒ニキビ)を放置すると常在菌であるアクネ菌が増殖し、皮膚に炎症が起こります(赤ニキビ・黄ニキビ)。炎症が強くなるほど赤みが増し、痕も残りやすくなるので、早い段階で治療を行うことが大切です。
ニキビは顔、背中、胸などで発生しやすく、とくに思春期に多くみられますが、ホルモンバランスや生活環境などによって大人でも生じることがあります。
ニキビの種類
ニキビは症状によって治療法が変わります。進行するほどに目立つようになり、痕も残りやすくなるので、できるだけ早い段階で治療することをおすすめします。
マイクロコメド(微小面皰)
毛穴の出口が狭くなり、皮脂が詰まりはじめている段階です。見た目には正常な皮膚と見分けがつかないこともあります
白ニキビ(面皰)
皮脂が詰まり、白くポツンとした点になっている状態です。毛根を包む毛包が広がり、アクネ菌が増えはじめます。
黒ニキビ(黒色面皰)
白ニキビの状態を放置すると、毛穴が開いて皮脂が酸化し黒く見えるようになります。
赤ニキビ
アクネ菌が増殖し、周辺の皮膚が炎症を起こした状態です。赤く目立って痛みを伴うことがあります。
黄ニキビ
赤ニキビの状態から炎症が悪化し、ニキビの中央に黄色い膿がみられる状態です。
ニキビ痕について
ニキビが治癒する際、皮膚に痕が残ることがあります。炎症によるダメージが原因であり、主に以下の3つのタイプが存在します。ニキビ痕を残さないためには、適切な治療と治癒後のケアが大切です。
赤み
炎症で傷ついた皮膚は、毛細血管を拡張させて修復しようとします。この時に増えた毛細血管が、皮膚から透けて見えることで赤いニキビ痕として残ります。
茶色いニキビ痕
ニキビの炎症反応が強いと、炎症後色素沈着を起こし、茶色や黒色のシミのようなニキビ痕になることがあります。
皮膚の凹凸
ニキビの炎症が悪化すると、毛穴の壁を壊して周辺の細胞にまで炎症が広がります。この時に皮膚組織が大きなダメージを受けると表皮を支える土台がなくなり、小さなクレーター状の凹凸ができることがあります。
ニキビの治療
ニキビの治療では、毛穴の詰まりを取り除くこと、炎症を抑えること、ニキビができる要因を改善することの3つが重要となります。ニキビは自然に治ることが多いですが、痕が残らないようにするためには皮膚科での適切な治療が重要です。
体質やホルモンバランスの状態によってはニキビを繰り返すこともあるので、患者様の症状や皮膚の状態を考慮したうえで治療を行います。とくにホルモンバランスの異常が原因でニキビが生じることもありますので、単なるニキビと侮らずに、気になるようであればお気軽にご相談ください。
主な治療方法
薬物療法
症状に合わせた外用薬・内服薬を処方します。アダパレン外用、過酸化ベンゾイル外用、抗菌薬の内服外用などでに、毛穴の詰まりや炎症を改善します。漢方薬、イオウ製剤を併用することもあります。
尋常性痤瘡・酒皶治療ガイドライン 2023
コメド(面疱)圧出
専用の器具を使用して毛穴内の皮脂や角質、膿などを取り除きます。
ライフスタイルの見直し
ストレス管理、健康的な食事、適切な睡眠などの生活習慣がニキビに影響を与えることもあります。患者様のお話をしっかりと伺い、ニキビができやすい環境を改善するためのアドバイスを行います。
スキンケアのアドバイス
患者様の肌の状態に合わせてスキンケアのアドバイスを行います。毎日の洗顔や保湿、メイクなどで気になることがあればお気軽にお尋ねください。
フォトフェイシャル(光治療)
毛穴の開き、赤ら顔、ニキビ痕の改善に効果が期待できます。