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シミ・そばかすについて
皮膚の中にあるメラニンが異常に増加・沈着すると、その箇所が茶色、あるいは黒色に見えることがあります。これを一般的に「シミ」と呼び、主に紫外線を浴びることが原因で生じます。
シミと並んでよく挙げられる肌のトラブルに「そばかす」があります。医学用語では「雀卵斑(じゃくらんはん)」と呼ばれ、その名の通りスズメの卵の表面のような小さな斑点が複数できることが特徴です。肌の一部が茶色く見えるという点ではシミとそばかすは共通しますが、シミでは加齢や環境的な要因が影響するのに対し、そばかすは遺伝的な要因が強いという違いがあります。
シミの種類
シミには様々な種類があり、主に以下の4種類が挙げられます。
※ここではそばかすもシミの種類のひとつとしてご紹介しております
老人性色素斑
主に紫外線が原因となるシミで、多くのシミがこのタイプです。大きさや形は不定形で、生じる数も様々です。新陳代謝が衰えたことで、紫外線によって生じたメラニンがうまく排出されないことで生じます。30歳以降に多くみられるシミですが、20代から現れることもあります。
雀卵斑(そばかす)
1~5mm程度の小さな茶色い斑点が多数現れた状態で、いわゆる「そばかす」のことです。幼少期に発症することが多く、顔、とくに鼻を中心に左右対称に生じるのが特徴です。とくに女性に多く、思春期の間は目立っていても、年齢とともに目立たなくなることもあります。遺伝的な要因が強いとされていますが、紫外線によって濃くなることがあります。
肝斑
肝斑(かんぱん)は薄茶色のシミが左右対称にできるのが特徴で、頬や目の下、額などに好発します。女性ホルモンが影響するため、30~60代の女性に多くみられるシミです。皮膚の摩擦や化粧品、婦人科疾患、紫外線、出産など、様々な要因で濃くなるとされています。
炎症後色素沈着
皮膚に起きた炎症が治癒した痕に色素沈着が起きてシミとなった状態です。ニキビやアトピー性皮膚炎、湿疹、やけど、レーザー治療後に現れるシミはこれのことです。紫外線によって悪化することがあります。
シミ・そばかすの治療
シミの種類・原因は様々であり、患者様の肌質や生活スタイルにも影響されるため、同じ症状でも同じ治療が効果的とは限りません。
当クリニックでは以下のシミ治療に対応しています。シミの種類や患者様の肌質を考慮したうえで、きちんと相談しながら適切なシミ治療を進めていきます。
フォトフェイシャル
IPL(Intense Pulsed Light)という特殊な光を照射し、ターゲットのメラニンにダメージを与えます。シミ治療だけでなく赤ら顔、小じわ、毛穴の開きなどの改善にも効果があります。
当院ではルミナスのステラM22を採用しています。
デルマトロン
デルマトロンは、色に反応するレーザー治療と異なり、中周波域の微弱電流を用いて、皮膚表面を薄く焼き削り、新しい皮膚の再生を促す治療法です。
老人性色素斑、老人性イボなどに適しています。
※自費診療となります。
高濃度ビタミンC点滴
高濃度のビタミンCを点滴注射する方法です。注射によって直接体内へ栄養を届けられるため、経口摂取よりも高い効果が期待できます。エイジングケアや疲労回復などの効果もあります。