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水イボについて
イボは、一般的には「皮膚が盛り上がって生じたできもの」のことを指します。イボができる原因は様々ですが、その多くはウイルス感染によるものです。イボはヒト乳頭腫ウイルス(HPV)への感染によるものがほとんどですが、水イボは伝染性軟属腫ウイルスが原因で生じます。
イボの表面は細かい点が見えて硬いことが多いのですが、水イボの表面は光沢があり、中央が少し凹んでいるのが特徴です。手のひらや足の裏にできやすいイボに対し、水イボは体幹四肢にできることが多い点でも違いがみられます。
水イボの原因
水イボは伝染性軟属腫ウイルスへの感染によって生じます。主に接触によって他人へうつります。とくにプールや半袖半ズボンを着用する夏場に多くみられ、子ども同士の接触のほか、遊泳器具などを介して感染が起こることもあります。家庭内でもお子さん同士の接触で感染することがあるので注意が必要です。
なお、水イボは皮膚のバリア機能が弱い子どもにできやすく、大人にできることは少ないです。
水イボの治療
皮膚のバリア機能が上がることでウイルスは自然に消滅します。そのため、年齢が上がれば水イボは自然治癒することも多いです。しかし、発症年齢によっては治癒まで数年単位の時間がかかることもありますし、水イボ周辺の湿疹を搔き壊してとびひを引き起こすこともあります。皮膚症状、生活環境や保護者の希望により、治療法を選択しますので、水イボができた際には早めに当クリニックへご相談ください。
摘除(水イボとり)
特殊なピンセットを用いて水イボを直接摘除する方法です。水イボの治療法としては昔からある一般的な方法で、水イボをピンセットで摘まみ、中にある白い塊を取り除きます。
若干の痛みを伴うため、治療を嫌がるお子さんは少なくありません。そもそもピンセットで摘除するという行為自体がお子さんに精神的な苦痛を与えることもあります。
※30分~1時間前にシール状の麻酔薬を水イボに貼ることで、施術時の痛みを緩和することができます。詳しくは医師へお尋ねください
水イボの予防
プールなどの「裸でじゃれ合う場」を避ける
水イボは感染性の疾患です。水イボができている間はプールなどの「裸でじゃれ合う機会のある場」へ参加する際は患部を露出しないほうが良いでしょう。ご家庭内であれば、お子さん同士で一緒にお風呂に入るのも控えてください。
日ごろのスキンケア
皮膚の健康状態が悪いと水イボをはじめとした感染症にかかりやすくなります。日ごろからお子さんのスキンケアを意識しましょう。
とくにアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患がある方は、肌のバリア機能が低下している状態と言えますので、十分に注意してください。
水イボの治療を行うべきか否か
水イボの治療方針に関しては皮膚科医の間でも意見が分かれています。悩ましい問題ではありますが、お子さんのことをよく考えたうえで治療法を選択する必要があります。
ふくや皮フ科クリニックでは、お子さんと親御さん両方のお気持ちに寄り添った優しい治療を心がけています。水イボ治療でお子さんがつらい思いをしないで済むためには、早めの相談・治療が大切です。最適な治療方針を考えますので、水イボでお困りの際には気兼ねなくご相談にいらしてください。