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タコ・ウオノメについて
皮膚への圧迫や摩擦が繰り返し起こることによって、皮膚表面の角質が固くなった状態のことを、一般的に「タコ」、あるいは「ウオノメ」と言います。タコもウオノメも俗称であり、医学用語でタコは「胼胝(べんち)」、ウオノメは「鶏眼(けいがん)」と呼ばれます。
足の裏にできることが多いため両者は混同されがちですが、角質の硬化の仕方によって区別されます。
タコとウオノメの違い
タコ
刺激を受けた皮膚が厚く硬くなって盛り上がった状態で、やや黄色みを帯びているのが特徴です。足の裏以外にも指(ペンだこ)、くるぶし(座りだこ)などにできることもあります。基本的に痛みを伴うことはありませんが、細菌感染を起こすと痛みや赤みが生じることがあります。
ウオノメ
ウオノメも刺激によって皮膚が厚く硬くなった状態を指しますが、タコと違って足の裏や指にのみできます。中心に魚の目のような芯が確認できるのが特徴です(医学用語では「鶏眼」と言います)。
タコと違い硬くなった角質が皮膚の奥に向かって食い込んでいくため、歩行や圧迫によって痛みが生じます。
イボとの違いについて
タコ・ウオノメとイボはよく似ているため混同されることが多々あります。しかし、外的刺激で皮膚が硬くなっただけのタコ・ウオノメに対し、イボの多くはウイルス感染によって生じるという違いがあります。とくにイボとウオノメの見分けは困難である場合が多いので、気になる場合には皮膚科の受診をおすすめします。
また、一般的に子どもの足は皮膚が柔らかいので、ウオノメができることはほとんどありません。子どもの足の裏にウオノメ状のできものが確認できる場合、その多くは「ミルメシア」と呼ばれるウイルス性のイボの可能性が高いです。
タコ・ウオノメの治療
タコ・ウオノメが大きくなり、痛みが伴う場合には治療によって除去します。それぞれの状態によって治療法は異なりますが、まずは硬くなった角質を軟膏などで柔らかくした後に、ハサミやメスを使って切除します。切除するのは角質の部分だけですので、治療時の痛みはほとんどありません。ウオノメの場合は、痛みの原因となる芯の部分を除去する必要があります。
皮膚への圧迫が原因となる性質上、タコ・ウオノメは治療しても再発しやすいのが特徴です。再発予防のためのケア(足のケア)やインソール、靴の工夫が大切になりますので、治療時にアドバイスさせていただきます。
タコ・ウオノメは感染性のものではありませんが、ウイルス性のイボの場合は他部位や他人への感染を起こす可能性があります。原因を特定するためにも、タコ・ウオノメができた場合にはお早めに神戸市中央区・三宮のふくや皮フ科クリニックへご相談ください。